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人への扉

hitobira







今朝電車に乗るとき、いきなり割り込んで乗ってみた。

案の定押し返されて、仕方なく最後尾に並びなおしたが。

なぜだろうか、いつもの列を乱したくなった。そういった気分になることはよくあることだろう?

でも普段より浮ついた気持ちになっていることに気付いて、そこはかとなく狭苦しい車内でため息を漏らした。

この後また電車を乗り継がなくてはいけない。

痴漢冤罪を防ぐよう万歳の姿勢で、首をウンウンと頷かせ、自分を肯定してみた。

俺の人生そのものが乱れてしまったのは、そんな矢先のことだった。



……あ、あれ?

お尻を撫でられてる感じが、する?

これは気のせいだ、きっとそうなんだ……と言いたかったが、肩に当たる二つのふくらみ。

どうやら背後にいるのは女性のようだ。こんな胸を押し付けてくるなんて、何考えてるんだ……

「くすっ……」

……!

若い娘の笑い声……

本当に女性なのか。噂に聞く痴女というやつなのか?

さわ……さわ……

背後でのボディータッチが激しくなってきた。

舐めまわすように俺の体中をワイシャツ越しに愛撫している……


「あっ……ち、ちょっと……」

つい声をかけてしまう。

やめてくれ……そんな、俺の平穏を乱さないでくれえ……

そんな感情とは無関係にむくむくと大きくなるペニス。

胸の鼓動が高まっていく。

「……こんなに大きくしちゃって……えっち」

……!

上半身に集中していた指先が、下半身に集まっていく……

すでにビンビンに隆起してしまったペニスの先をツンツンと突いたり、太ももをいじらしく撫でまわす。

「つま先、浮いちゃってますよ……?腰も引けちゃって……クスクス」

無意識のうちに身体が勝手に、快感を受けやすいよう動いている……

ダメなんだ……!こんな、公然の前で……でも……


「お汁、ズボンに染みちゃってますよ?」

耳元で、謎の女性が艶めかしく囁く。

小さな悪魔のごとき手が、股の間から睾丸をやさしくもみしだく。

俺の脚は情けなくも、ふるふると痙攣していた。

「クス、恥ずかしいヒトですねえ……?」

ぎゅっ!

ペニスがズボン越しに急に掴まれた!

そのままの勢いで、ペニスがゴシゴシと擦られている……!


「くぁああ……っ!」

情けない悲鳴で否定する意思を表しているつもりだったが、俺のギンギンに屹立したモノは大量に喚起の涙を流し、喜びに打ち震えていた。

どうみても俺は行きずりの、見ず知らずの痴女に好いように逆痴漢され、興奮している変態だ……!

下を覗くと、リクルートスーツの、スラリとした女性の脚が視界に入った。

白魚のような細い指が俺のモノを情熱的にしごいている。

布ずれの音が周囲に聞こえてしまうのを心配したが、それはむしろ俺の興奮を昂ぶらせるだけだった。

背後からもたれかかるようにして、背中側の密着が強くなる。

耳元に生々しい吐息がハアハアとかかる。

「イっちゃいそう、ですか?」

俺はプルプルと小さく横に首を振ったが、実際はもう射精してしまいそうだった。

彼女の胸が、俺の背を上から押しつぶそうとしてくる……


「このまま、ぴゅっぴゅってだしちゃいましょうね……」

幼い子供をあやすかのように囁く女。

ペニスを擦る動きが加速する。もはやカウパーの水音さえ聞こえてきそうだった。

一方の手は、玉を転がしたり、肛門をさわさわとまさぐったり……

手が肛門付近をくすぐると、俺はギクリと反応して情けない声を漏らしてしまっていた。

そしてそのたびに、背後の女はクスクス笑うのだった。

「ズボンの中で、漏らしてしまいましょうね……」

「や、やめて……」

それだけは避けたい衝動だけが、俺の我慢を支えていたが……

「想像してみてください……いつもの電車内、見ず知らずの女の子に……後ろから急におちんちんをいじめられて、ズボンを精液で汚しちゃうんです……」

彼女の髪が、俺の頬をくすぐる。

得も言われぬいい匂いがして、欲情が掻き立てられるようだ……!

「私の髪、いい匂いでしょ……私の匂い嗅ぎながら、いっぱい射精してくださいね……」


あああ、我慢できない!!

俺は一心不乱に彼女のしなだれかかってくる髪をくんくんと嗅いで、

ただ射精することのみに集中していた。

はたからみれば、俺は後ろからリクルートスーツの女に覆いかぶされるようにペニスを扱かれる、哀れな変質者だ。

だが、ここではもう周りの声なんかどうでもよかった。

俺ははっきり自分が大衆の列からはみ出た異常者で、

常軌を逸した変態だと思えた。


彼女の手の動きに合わせ、俺は機械的に腰を振っていた。

耳鳴りがする。

「ほら……だしてください……」

後ろから、手で睾丸がギュッと持ちあげられる。

俺はイってしまいそうな予感に、目を瞑った。



プシュー……

と、その時電車が止まり、ドアが開くとともに人の波が動き出した。

波にもまれている内に痴女の呪縛も解け、射精感もなんとかおさまった。

た、助かった……

胸をなでおろしていると、乗り込んできた客にぎゅうぎゅうと押し込まれ、移動を余儀なくされる。

電車が走り出した。

ふと気付くと、目の前にショートカットの小柄な制服少女が立っていた。

小説でも呼んでいるのだろうか、後ろでうつむき加減にしている可愛らしい彼女に見とれていると。


「……っ!」

ぐりぐり……

眼前の少女のお尻が、股間に押し付けられている……

ま、まずい……!勃起しているのがバレたら、痴漢に間違われかねない!

でも、少女の愛らしい容姿に相まって、お尻の心地いい刺激が……

「くすっ……」

え?笑っている……?

まさか気付かれたのか……?

ぐにぐにと、ペニスがやわらかな少女のお尻の割れ目に沿って上下に動く。

強制的にペニスの皮が剥かれ、快感を送ってくる……

「クスクス……私のお尻気持ちいいの……?」

流し眼でこちらを見る制服少女。

スカートの動きが内腿をくすぐる。

異様なほど艶めかしい整った容姿と、その目のもつ魔力に、俺は完全に魅せられてしまった。


ふにっ……

突如、肩に乗るやわらかい感触……

ま、まさか!

「ふふ……逃げられると思いました……?」

あ、あの痴女がまた……!

「あううっ!」

ワイシャツがズボンが引きずり出された!

そこからなにかが俺の身体、裸の上半身に侵入してくる!袖口や襟元からも!

「ひっ!な、なに……?」

これは、髪だ!

信じられないことに、背後の女から伸び、服の中へ侵入してきた髪が……体中をするするとくすぐっている!


「う、うわあ!!」

周りの人々はなぜか反応しない!

いくらなんでもあり得ない!ああ……髪のいい匂い……

こんなのおかしいのに……

身体がいうことをきかない、もっと気持ち良くなりたい……!


カチャカチャ……

さきほどの少女が、乱暴に俺のベルトをはずしてくる。

「はーい、おちんちん見せてね、おじさん」

俺はおじさんと言われる歳でもないぞ……と言おうとしたが、口を出す前にズボンが脱がされそうになっている!

「わああ、だ、だめ!」

さすがに人前で下半身をさらす醜態はさらすまいとする俺を制止する少女。

「なーんて、ほんとはシてほしいんでしょ~?ほら」

ズボっと俺のパンツへ手を突っ込むと、亀頭の鈴口を指でつつっ……と一撫でする。

「ああうっ!」

その瞬間力が抜け、抵抗する力が嘘のように抜けていった。

「うわ、射精しちゃった後みたいにビチョビチョ……節操ないなあ」

いつのまにか俺の下半身は公然に晒されていた。

顔から火が出るほど恥ずかしい筈なのに、背後の女から漂う髪の匂いか、ペニスへの刺激のせいか、

もうそんなことはどうでもよくなってしまっていた。

それに……周囲の人間も気がついていないような……?


さらに少女は黒いクダのようなものをスカートの下から引っ張り出した。

「んじゃ、尻尾でちゅうちゅうしちゃうね~」

は……?

な、なんだこれ?

目の前には生き物のように揺れる、黒光りした尻尾らしきもの。

これ、本当に尻尾なのか……?

「ほら、ここでおじさんのおちんちん、くちゅくちゅしちゃうんだよ」

尻尾の先端は、驚くほど卑猥でグロテスクだった。

内部は赤黒い筒のようになっており、ピンクのヒダが舌のようにうぞうぞと蠢いていた。

涎のような液体が糸を引いて床に垂れる。

「ねえ、ここに吸ってほしいでしょ?」

上目づかいに少女が誘惑してくる。

確かに、この中に入れてしまえば本当に気持ち良い想いができるに違いない。

入れた途端に肉壺が吸いついてきて、それは全てを忘れ天にも昇る快感だろう……

だが、同時にこれは明らかに人のものではない。

異形のものに手を染めてしまっていいのか?しかもここは電車内……

そしてなにより、この中に射精してしまえば最後、何かが狂ってしまうような気がした。


「ふわあっ」

背後の女の髪が、両乳首をつんつんといじりまわす。

「ねえ……一緒に、気持ち良くなりませんか……?」

甘えるような淫靡なささやき……

耳の中に、彼女の舌がはいずり、くちゅくちゅと犯されている……

なんて甘い匂いがするんだ……!

俺は―――



分岐A、彼女達の誘惑に甘んじた……
分岐B、暴言をはき、喚き散らした。
分岐C、彼女たちがなぜこんな事をするのか尋ねた。
分岐D、痴漢冤罪回避プログラム発動!戦闘離脱でござるよ!ニンニン
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A

分岐A、彼女達の誘惑に甘んじた……



「ああ……」

俺は抵抗することをやめた。

もう耐えられない……はやく、はやくイかせてくれ……!

「うふふ、もう駄目え~って感じですね。」

「それじゃあ、おちんちんさん頂きますよお~?」

ちゅぷっ……

少女の艶々と黒光りする尻尾の先端が、涎の糸を引きながらくぱっと拡がる。

亀頭の先端に、まるで鼠を前にした蛇のように迫ってくる……

「えいっ」

ぷちゅるううう……!

「うっ……あああああああああっ!」

中がぐちゅぐち渦巻いて、猛烈に精液を吸いだしてくる……っ!

電車内だというのに、人目もはばからず声が、ああ、我慢出来ない!

精液が強制的に、吸われている!こんなの、耐えられるはずがない!

「あっあっああ……でるうう!!」

「うん、いいよおじさん。いっぱい出して?」

ぶちゅっぶちゅっぶちゅっ!

パンパンにいきり立ったペニスに、汁をまき散らせながら、尻尾が猛然とバキューム蠕動してくる!

「うっうあああ!」

ドプッドプッ……

身をわななかせながら、こうして俺は公の場で射精してしまった。

内股になった足をガクガクさせながら、俺は精を少女サキュバスに捧げたのだった。


「あははは!いっぱいでたね~お じ さ ん?」

「はあはあ……だから、おじさんじゃな……!」

ジュボッ!

「……っ!」

肛門に何か這入って……?!

「ああん、お兄さーん、私にもイかせて下さいよお」

背後のリクルートスーツ痴女が、俺の身体を拘束していた髪を肛門へ挿入したようだ……

腹に異物感が……き、気持ち悪い!

「ぬ、抜いてくれ!」

「嫌です、私にもお兄さんの可愛い顔、見せてくださいね?」


「だ、誰か助けて……!」

恥も外聞もなく、俺は周囲に助けを求めた。

こうなってしまったら仕方ない。

だがおかしなことに、周りの人が何の反応も示さない。

いや、それどころか見動きすらしておらず、時間が止まったようにも見える……


「あはは、お兄さん、今更気付いたの?」

訝しんでいると、眼前のショートカット少女がニヤニヤしながら話しかけてきた。

「もう周りのヒトたちの世界と遮断しちゃったんだよ?もう誰も、私たちに干渉なんて出来ないんだよ」

「……え」

にわかには信じがたい話だったが、この光景を見てしまえばもう信じるしかなかった。

「だから安心して、可愛い声で喘いでください、ね」

ぐちゅうっ!

「んがああああああああああああああああっ!」

髪が勢いよく肛門を逆流してくる……!

「前立腺見つけました~、いじめちゃいますよお?ほらほら」

「うわっ!あん、あああんっ!!」

ペニスの裏側あたり、触れられるたびにビクビク身体が勝手に反応してしまう……

「あはは、おじさん可愛い~!あん、あんだって」

「あらあら、乳首もピンピンに立っちゃって……男の子なのに恥ずかしいですね」

「ああっ!」

上半身が完全に髪に埋まってしまい、乳首がくりくりと弄ばれて―――

「はいおじさん?またちんちん吸っちゃうね?」

じゅぽっ!

―――ペニスをモノみたいに吸われ、肛門まで犯されるなんて……!

「あっ、あっ……きもち、いいよお……」

ぐちゅっぐちゅっぐちゅっ……

周りにはアナルやペニスを嫐る音と、俺のあげる情けない声ばかりが響く……

流れ出る涎も垂れ流しにしたまま、俺はあられもなくよがり狂った。

「あああああ~!また、でちゃうううう……」


どくっどくっどくっ……

粘った汁まみれのペニスに、卑猥な尻尾を搾乳機のように吸いつかせながらショートカット少女が笑う。、

「あは、早~い!早漏すぎだよおじさん?」

「前立腺をめちゃめちゃにされて、気持ち良かったのでしょう?うふふ、変態さんですね」

俺の身体を、後ろから髪で羽交い絞めにしながらアナルを犯すリクルート巨乳美女。

あまりの快感に腰が立たなくなってしまい、うつ伏せに倒れてしまう。

「なに~?腰が立たなくなっちゃったの?」

「ううう……」

「大丈夫ですよ、そのまま寝ていて。ほら、横になりなさい?」

ああ、このまま甘えていたい……

もはや日常から遠く離れた場所で与えられる快感に、身を浸していたい……


ぐいっ!

「……え?」

「あらあら、お尻もこんなにゆるくなっちゃって……」

なんと、彼女の腰には髪で出来たペニスバンドがぶら下がっていた。

屹立した真っ黒に輝く太いペニスは、俺の背筋を震え上がらせるのに十分だった。

それを俺の肛門にくっつけている……!

「や、やめ、て……!!」

「大丈夫、ほら痛くないですよ~?」

「う、むぐっ?!」

そう言うと、辺りに集まってきた髪が俺の鼻や口を覆いふさいできた。

濃厚な淫気を嗅がされ、全身が敏感になり、震えがとまらない……

「じゃあ入れちゃいますよ~」

「もが~っ!」

ズブッ!!

「……っ!!」

声にならない悲鳴を上げた後、今度はペニスに吸いついていた尻尾が急激にうねりだした。

「はいは~い、それじゃあこっちも搾るね!ぜ~んぶ出しちゃおうね、乳牛君?」

ぎゅぽっ!ぎゅぽっ!

「ふ、むぐ~~っ!」

すさまじいバキュームが始まった。

まさに今の俺は、搾乳機につながれた牛そのものだった。

それも、後ろからアナルを掘られ、前立腺で感じているというみじめ極まりない姿で……


「あん、よく締めつけますね~えらいえらい」

「あははは、もうちんちんがびくびくしてるよ~?またイっちゃうかな?」

「……んぐうう~!!」

ガンガン突かれる振動に踊りながら、俺は悟った。

俺は―――

「んがああああ~っ!!」

「あ、また射精するんだ?」

「いいですよ、またえっちで情けない顔、見てあげます」

「ん、んぐうっ……!」

ドピュッ……ドピュッ……

―――この快楽からは、逃げられない……





目を覚ますと、俺は冷たい石畳の上に寝転がっていた。

ここは一体どこなんだ……?

じめじめ薄暗くて視界が悪い……

「んぐう~っ!」

……!

ふいに、くぐもった男の声が隣から聞こえた。

な、なんだあれは……

鎖や管が何本も地面に向かって垂れており、そこに人間のような肉体が俯き加減にぶら下がっている。

腕や足は拘束具によって後ろに回され固定され、口には猿ぐつわをされているようだ。

薄暗がりの中で、その人間の男の細白い身体は不気味に浮きでてみえた。

そして何より……


「あらあら、今日もいっぱい溜まってますね~」

現れた女……あれは例の長髪の痴女だ、電車で遭遇した……!

だが尻尾のようなものに、羽まで生やして……まるでサキュバスみたいじゃないか!

「いっぱい出せそうですかあ?」

その女は爪先で、ぶら下がった人間の金玉を―――

ゴミ袋のように巨大に膨らんだ玉袋を、つついた。

「んん、んぐう~っ!!」

首を後ろにそらされた人間のようなものは、苦しそうにもがこうとしている。

「じゃあ今楽にしてあげますね?」

そういうと女は、天井からぶら下がったチューブのようなものをその男の股間にあてた。

チューブは男の股間……ペニスはよく見当たらない。いや、退化でもしているのか、若干突起のようなものは見える。

ずぼぼぼぼっ!

その小さなペニスに、自分からチューブが勢いよく風音を立てて吸いついた。

「んっぬごおお……っ!!」

ガシャガシャと鎖の音を立てて男がもがき暴れる。

だがやがて、暴れる力が弱くなり……


「うふふ……大人しくなってきましたね」

男の顔が快感にゆがみ始めた。涎をボタボタと床に垂らしながら、腰がひくひくと戦慄いている。

「……んごおおおおっ!!」

じゅぼぼぼぼっ!!

けたたましい水音をたて、チューブが男の精液を吸っている……

「ぜ~んぶ、だして下さいね~」

女がしゃがんで、事務的に男の金玉を両手で握っている。

まるで逆手で行う乳搾りのように、手慣れた手つきで男の玉袋をぎゅうぎゅうと交互に揉んでいる。

「んごっ!んごおおっ!!」

そのたびに男は呻きをあげ、精液がチューブに吸い上げられているのがわかった。

チューブの吸引音がおさまってきた頃、男の玉袋は明らかに小さくなっており……

男は頭をだらんと垂らし、もはや生きているのかもわからないように憔悴しきっていた。


「あ、終わった~?」

突如、あのショートカットの少女が現れた。

女と同様に、尻尾とコウモリのような翼を生やしている。

「はい、たった今全部搾り終えました」

「りょーかい、じゃあ……口あけろ、牛」

少女は冷たくニヤっと口の端をゆがめると、その哀れな男の頭を強引に持たげさせた。

片手で猿ぐつわを解くと、股間を男の口に押し当てる。

「ほら、餌だぞ……残さず呑めよ?……んっ」

少女は目を瞑り、ぶるっと震えると……


ちょろちょろ……

なんと、男の口へむけて放尿し始めた!

それを男はさも美味そうに、というより恍惚とした表情で飲み干していく。

その扇情的な情景に、俺は目が離せずにいた。

放尿を終え、顔を股からとおざけようとするが、男はまだ呑み足りなさそうに舌をせわしなく動かしている。

「んっ……こら、いつまで舐めてんだ!」

バシッバシッというするどい音を響かせ、小さな少女はその醜い獣に鞭を振るう。

男が大人しくなると、再び猿ぐつわをはめ、今度はこちらへ振り向いた。

「ふふ、新しく入ってきた”牛”は、なんだか元気がないなあ~?」

……まずい!

早く逃げないと……

だが、身体が動かない……!

……動かせない?

俺は自分の身体を見下ろし、やっと気付いた。

巨大な、化け物のような玉袋が地面にだらしなく垂れている。

腕や足には拘束具、みじめに鎖で宙吊りの状態。

……俺も、隣の”牛”と同じだ……!


「さあ、まずははじめての”乳搾り”の時間ですね~」

しゅるしゅるっ……

チューブの降りる音がする。

「大丈夫ですよ~最初は怖いかもしれないけど、痛くないですからね~」

微笑みながら長髪の女が俺の尻を撫でる。

ぎゅぽっ……!

ペニスに吸いつく強烈な感覚……

「おいしい精液、たくさん出してくださいね!牛さん」

ぎゅぼ!ぎゅぼぼぼぼぼっ!!

「んっ……がああああああああああああ!!!!」

のど元が張り裂けんばかりに、身を狂わせんばかりの猛烈な快感と、

眼前に迫る闇に向かい……

俺はただ、むせび泣いた。


―――俺はこうして、人の列から抜けた。





人間牧場END


B

分岐B、暴言をはき、喚き散らした。



「な、なんなんだよ!お前らああ!!」

「キャッ!!」

背後の女が驚いたように退く。

もうどうでもいい、調子に乗りやがって!

……こいつらに制裁を下さねば!

「このクソ女共が!」

俺はそう言うと、目の前の制服少女の肩を鷲づかみにし、制服をはぎ取った。

「おら、たっぷり味わえよ」

もはや外衆の目など眼中にはいらない。

ペニスを無理やり少女の中に―――


「……んがああああああああああああああっ!!」

ドピュッ!ドピュッ!

叫び声をあげたのは、俺の方だった。

なんだ??

唐突にやってきた快感の鼓動に、全身がひきつっているのがわかった。

……息が、呼吸が……苦しい!

俺は射精、してしまったのか……?

「はあ~……おじさん?ただの人間が、そんなことしたらどうなっちゃうか、わからないかな~」

少女はふるふると首を横に振る。

「え……?ふああああ、あっ!!!」

ドピュッ!ドピュッ!

あああ!なんで?射精が止まらない!!

膣の中が蠢いて……!なんだ、異常に気持ちいい!

「人間が淫魔のアソコに耐えられるはずないよ……あ~あ、こりゃ壊れちゃうかもね」

「なっ……ああっ!あああん!!」

さっきまであんなにイきたかったのに……

ドピュッ!ドピュッ!

いつまでたっても射精が、終わらないよお……!


「や、離れろっ……!てんめえ!」

俺はなんとか少女の魔の膣からペニスを引き抜こうとする。

しかし、彼女の膣がきつく締めつけているうえ、身体に力が入らない。

いやむしろ、身体が自ずから快楽を得ようとせんがため、そうしているような……

「どけえっ!このアマ、あああ!あっがあああああ!!」

ドピュッ……ドピュッ……

声にならない声をあげ、俺はなんとか抵抗を試みる。

制服少女の背後で股間丸出しの男が、ペニスを挿入したままもがいているその姿は

目に映る誰にとっても惨め極まりないものだっただろう。


「やだよ~!君生意気だもん、ちょっとお仕置きしないといけないよね?」

少女の中がぶちゅぶちゅ、と音を立てて、俺のペニスを羽交い絞めにする!

「んがあああああああああ!!!!」

ドピュッ……ドピュッ……

目の前がチカチカする。

もう駄目だ、死ぬ、死んでしまう……

「だ、誰か助けでえ……!」

俺はこんな状態であるにも関わらず、周りに助けを求めていた。

もうこの快楽地獄から抜け出せられればどうでもいい!誰か……


……?

なんだこれは……?

周りの人間が見動きひとつしていない……

窓から見える景色も完全に止まっているようだ。

あり得ない話だが、時間がまるで止まっているかのような……?


「あら、今更気付いたんですか?……周りの時間が止まっていることに」

「……?」

黒髪のリクルート痴女、そいつが車両の端にいた。

不気味なことに、彼女の背には大きなコウモリのような翼が生え、長い尻尾がゆらゆらと揺れている。

「それでは後はお好きなように。私はここで失礼しますね」

「うん、じゃあね~!」

少女に声をかけたサキュバスのような姿の女は、かき消されるように姿を消した……


「ほらほらあ、全部搾っちゃうからね~!」

「あ、ああ……動、くなあ……!」

パンッ!パンッ!パンッ!

膣の動きに加え、強烈なストローク運動で痛いほどの快感がペニスに送られてくる。

少女の腰がグラインドするたび、いやらしい水音が辺りに響いた。

ドピュッ……

「ふわあ……ああ……」

耳鳴りがガンガンと脳を揺らす。

ガクガクと腰くだけになり、がくりと膝をついた。

「あはっ、可愛い~!もう放心状態って感じだね」

そこで彼女はジュポッと音を立て、ペニスから腰を引いた。

ついに真っ赤に腫れたペニスが、汁を垂らしながらダランと抜けた。


「あ……ああ……」

やっと、やっと解放された……!

俺はあまりの安堵感に、涙さえ流しながら喜びをかみしめた。

「わたしってさ、ちょっといじわるみたいだけど、ほんとはそんなことないんだよ?」

少女は俺の顎を指でくいっと上げながら、優しく微笑んだ。

「まあ君の精液はおいしかったし、今日は解放してあげるよっ」

そういうと、俺の唇を唇でふさいできた。

濃厚なキス……

くちゅくちゅと舌を吸われ、唾液を流しこまれる。

「……だから私のこと……嫌いにならないで、ね?」

目をじっと合わていると、もう彼女が愛おしくてたまらなかった。

この少女のためなら死ねる……

俺はこの少女のためなら何でも出来る……!

脳までも溶かされるようなキスを交わした後、少女はゆっくり糸を引きながら顔を離した。

「じゃあね~おじさん、また来てあげるからね」

そう言うと、手を振りながら少女は踵を返した。

かと思うと、霧の中に姿を消すかのようにいなくなった。


辺りに拡がる静寂。

俺はただ、快感の余韻に浸ったまま、顔を呆けさせていた……

―――どこかでパチン、と指を鳴らす音が聞こえた。


「……キャア~~!!痴漢!!!」

突然、若い女の金切り声が周りに響く。

ぼんやり辺りを眺めると、多くの人間が俺のことを指さしている。

当然だ、下半身丸出しの汁まみれになった男が、床に膝をついて呆けているんだから……

サラリーマン風の男たちが、総出で俺を捕まえ、ホームに引きずり出していく……

ケータイのシャッターのような音があちこちから聞こえてくる。

じょろろろ……

「うわ、こいつションベンもらしてやがるぞ!!」

車内から悲鳴や怒号、嘲笑の声が響く。

俺は力なく、床に失禁していた……

頭のなかでクスクスクス、と少女の楽しそうな笑い声がこだまする。

「……大丈夫だ……」

俺は呟いた。

俺には、あの少女がいるんだから……

見知らぬホームに放り出された俺を置いて、電車は出発した。





通報END

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分岐D、痴漢冤罪回避プログラム発動、戦闘離脱でござるよ!ニンニン



「痴漢冤罪プログラム発動、戦闘離脱でござるよ!ニンニン!」

「え……?」

し、しまった!声に出てしまったか!

だがこんなこともあろうかと、ネットで痴漢冤罪を避けるための知識を詰め込んできていたのだ!

それは……


俺は遠くを指さし驚いたように叫ぶ。

「あ、あれは!私のおいなりさんだあ!!」

「どこどこ?」

「え、どこですか?」

……いや、そんな反応するのかあんたらは!

とか突っ込むのもこらえ、俺は急いで下着とズボン、ベルトを着用しその場から立ち去った。

「ねえ~おいなりさんどこ~……って、ああ!いない!」

「ちょっと、おにいさ~ん!どこに行っちゃうんですか~!」

気付くの遅せえよ!と心の中で突っ込みながら、ちょうど開いた扉から駅のホームへ躍り出た。

そう、冤罪を避ける最も有効な手段は、素性を明かさずさっさとその場から逃亡することだ!

……たぶん。

「ふう、危なかったでござる……」

小さく呟きながら、俺は勝利の余韻に浸っていた。

あとはあの車両、いや電車に乗らないよう時間帯を変えれば大丈夫だ。

俺は一般人の列を乱したり出来ない人間なんだ―――


「大丈夫なの?あんな簡単に逃がしちゃっても」

ふてくされた少女に、リクルート姿の女性が答える。

「ええ、私の匂いをたっぷり嗅がせましたし、あとはいつものを見せておけば勝手にあちらから私たちを訪れますよ……性欲に耐えきれずにね」

残された二匹の淫魔は、クスクスと笑う。

電車はまだホームに留まっていた。


―――その晩からだった。

俺はいやらしい夢に苛まれるようになった。

電車で出会ったあの女たちが、俺の身体を代わる代わるに犯すのだ。

俺は髪でぐるぐる巻きにされて見動きひとつできないのに、やつらは騎乗位で俺を一晩中犯しつくす。

夢の中で、俺はいやらしいメスの香りを胸いっぱい嗅がされて、脳がとろけたように呆けた顔で、涎を垂れ流しにしている。

耳には彼女たちの笑い声しか届かない。

女たちは手や尻尾や髪、そして性器を使って、俺の精液を枯れんばかりに吸いつくすのだ。

そして最悪なことに、あの出来事以来、自慰が上手くいかない。

夢を見た後の興奮を落ち着かせんと必死に手でペニスを扱くのだが、射精にまで至らない。

もどかしいところで萎えてしまい、決して絶頂できないのだ。

あの女の髪の匂いや、少女の卑猥な尻尾を思い出すたび、彼女たちじゃ駄目だと身体が覚えてしまったようだった。

いくらいけないとわかっていても、俺は彼女たちに会って精液を搾られたいという願望を消せずに、こうして日々を過ごした。


そしてある朝のことだった。

ついに俺は誘惑に勝てず、例の車両に乗ることにした。

満員の車両に乗り込むと、早速背にあたる胸の感触……

例のリクルート女が背中にくみついてきた。

「うふふ、やっと来てくれましたね……さみしかったんですよお?」

女は胸を押しつけると、服の隙間から髪を伸ばし、俺の上半身を拘束した。

ああ……いい匂い……

「あ、おじさん来てくれたんだ~!やっぱり私におちんちんちゅ~って、してほしかったんでしょ?」

はっと振り向くと、あの尻尾少女が俺の胸に抱きついてきた。

「じゃあさっそくおちんちんを……きゃ、もうこんなになってる~!」

手際良くベルトを外すと、少女は俺のペニスを下着の中から引っ張り出した。

「もうお汁が漏れちゃってるよ?ほんとにえっちなおじさんだね……」

「お兄さん……私も、もう我慢できません……!」

背中に当たる二つの突起……

勃起した生の乳首が、くりくりと俺の背にこすりつけられているようだ。

「ねえお兄さん……私の乳首……吸って、ください……」

耳元でささやかれる艶めかしい吐息……

俺は耐えきれず、振り向いて女の巨乳に顔を埋めた。

「ああんっ!」

じゅるじゅると乳を吸っていると、なんと甘く蕩けるような母乳が湧いてでてきた。

「あは、お兄さん……赤ちゃんみたいですね……」

優しく頭をなでられ、授乳される行為に強い興奮を覚えた。

睾丸が重い……重いよお……!


「おじさん、私も吸っていいかなあ?」

ぷちゅっ……!

「……うあっ!」

少女の尻尾が俺のペニスに吸いつき、じゅるじゅると吸引を始めた!

尻尾の中で、亀頭が激しく渦を巻くように動く内壁に、めちゃくちゃに凌辱されている……!

こんなの耐えきれるはずがない!!

「ん、んぐ……ああん、でるうっ!!」

「早ーい!いいよ、出して……吸ってあげる」

「あ、ああああ……」

「ぜ~んぶ吸って、私の栄養にしてあげるからね……」

どぷっどぷっどぷっ……

「ふわあああ……あ……」

ああ、出て……!吸われてる……!

じゅるるるるっ……!

溜まりに溜まった精液が、尻尾の中へ吸い込まれていく。

「あんっ……おいしい~」

ああ、射精が止まらない……

「ああん、ほらあ、お口が止まってますよ~」

「んぐうっ!」

無理やり口に乳房をねじ込まれ、息が詰まる。

「ほら……ちゅうちゅうって吸ってください」

口に母乳が流れ込んでくる……

身体中が火照って暑い、頭がぼうっとしてふわふわしてる……

まるで麻薬のように中毒的で、そして甘美だった。

「ほらほら、まだまだ出るでしょ~?」

ジュポッ!ジュポッ!

尻尾が激しくピストン運動を繰り返し、精液を搾ろうと別の生き物のように蠕動している。

腰がびくびくと跳ね、射精の兆候を告げる。

「……あ、またでるっう……!」

「うん、いいよ……出して!」

どぷっどぷっ……

もう俺のペニスは、壊れた蛇口のように、射精を繰り返すだけのホースになってしまっていた。

黒髪の女に母乳を永遠飲まされ、精液を尻尾で吸われ続ける……

そんな機械のような扱いに、俺は幸せを感じながら胸に顔を埋めた。


「うん、もう出ないみたいだね」

チュプッ……

ペニスが尻尾の束縛から解け、萎えたペニスがぶらんと姿を見せる。

全身脂汗まみれ、息も絶え絶えで、このままぶっ倒れてしまいたいほどだ。

俺は快感の余韻に負けまいと、なんとか吊がわにもたれ体重を支えた。

「ほら、ちゃんとズボン履かないと変態に思われちゃいますよ?」

幼児のようにズボンを履かされる。

「じゃあねおじさん、また明日~」

「あ、あ……」

「では失礼しますね」

彼女たちは俺に背を向け、人ごみに消えていった。

再び時間が動き出したかのように、人ごみが身体を揺らす。

ガタンゴトンと、電車の走る音が聞こえてきた―――


俺はその日以来、毎日彼女たちのいる車両へ足を運んだ。

もう身体が覚えてしまって仕方がなかった。

決まって精液を牛のように搾られ、そしてへとへとになったら解放される日々。

しだいにやつれっていっているようだったが、もはやそれは大したことではなかった。

俺の中ではもう、彼女たちが中心になって動いていたからだ。

そしてそんな生活を受け入れることが、とてつもない幸福だと……信じられた。






やみつきEND

C

分岐C、彼女たちがなぜこんな事をするのか尋ねた。



「な、なあ……なんでこんなこと、俺にするんだ……?」

とっさに口から洩れた、不条理に対する疑問。

眼前の少女ははたと動きを止めた。

「へえ、おじさん変なコト言うんだね」

尻尾をぷらぷらさせて、俺の顔をまじまじと見つめる。

「う~ん……おじさん、私におちんちん吸われたくないのかなあ?」

「お兄さん、私たちに気持ち良くしてほしくないんですか……?」

「い、いやあそうじゃなくてだな……どうしてこんなことをしているのかを聞きたいんだ。」

言葉を紡いだ俺は困惑していた。

正直、気持ち良くなりたいという欲望は隠せないでいた。

だが彼女たちはどうみても異常だ。

彼女たちが現れてからの周囲の様子も、なんだか不自然に無関心を装っているようで気味が悪い。

どうにかこの場を凌ぎ、平穏を取り戻さなくてはいけない。


「やはり全部をお話するのは、ここでは……無理、ですね」

黒髪の女性ははにかみながら告げる。

「それはねえ、おじさんがおいしそうだからだよ?」

少女がにやにやしながら俺の首に腕を回す。

甘ったるいような妖艶な香りが鼻をくすぐる。

「ね……一緒に、きもちよくなろ……?」

少女の手が軽く爪を立てて首筋をなぞる……

ぞくぞくとした寒気に似たものが身体の芯を走りぬけ、抜け出しがたい快感に身をよじる……


だ、だめだ!

俺は元の生活に戻るんだ、ここで道を踏み外してはいけないんだ……!

「た、頼むよ!俺じゃなくてもいいだろ?俺は勘弁してくれ!頼む、他をあたってほしいんだ」

俺は少女の抱擁をやんわり振りほどくと、ズボンを履き直しイソイソと逃げようとした。

「あ、ちょっと!」

「お兄さ~ん、どうしたんですか……?」

さっきまで受けていた快感に、髪を引かれる思いがしたが、もう過ぎたことだ。

もう過ぎたことなんだ……


俺は別車両に移動するべく、踵を返して走り出した。

客をかき分けているうちに気付いた……

客の動きがどこかおかしい。

なんだか自分に気付いていないというか、存在を知らないような……

とにかく俺は夢中で人ごみをかき分け進んだ。

しゅるっ……

「逃がしません……!」

「なっ!」

右腕の手首を強烈に締めつけられる。

見ると、黒髪がしっかりと巻きついて離れない!

振りかえると、先ほどのリクルート女が、恐ろしい形相でカツカツと足音を立て近寄ってきている。

彼女が頭を振ると、髪が次々にこちらへ向かって襲いかかってきた……!

「う、うわああああああ!!」

俺はもう半狂乱になって腕に絡む髪を外そうとするが、あまりに強靭に結ばっており外せない!!

その間にも次々に女から伸びた髪が足や首元に絡まってゆく。

「おじさ~ん?」

ぎくっとして振り向くと、そこには後ろにいた筈の少女が、目の前でニヤニヤと笑っていた。

「逃げちゃダメでしょ?……えい!」

少女は両腕を突き飛ばすようにして俺の胸元を押した。

「う、うわ!」

俺は後ろ向きに倒れこんだはずだった。

「な……?!」

だがそこには床はなく、ただただ真っ暗闇の巨大な穴。

ブラックホールに吸いこまれているのかと錯覚を起こしてしまいそうだった。

奈落へむかう落とし穴へ落ちるように、俺は地に落ち続けた―――





……ドスッ!

全身を殴打されたかのような重い衝撃が走る。

腰がしびれるように痛い。

いったい何があったんだ……

恐る恐る辺りをまさぐると、手のひらが冷たい床に触れた。

「ここは……?」

見まわすと、一面の石畳に、壁には欧米風の装飾がそっけなく飾ってある。

なんだか城の地下にいるみたいだ……

ぼうっと揺れる燭台の炎は紫に揺れ、妖しい雰囲気を醸しだしていた。

コンッ……コンッ……

……!

遠くのほう、闇の向こうで物音がした。

誰か来る……?

俺は慌てて逆の方向に這いずり回り、部屋の隅に階段を見つけた。


通路はなんの灯りもなく、俺は手探りの状態で四つん這いになりながら階段を駆け上がった。

なんでこんなことになったんだ……

俺はこんなこと、心から望んだわけじゃないのに……

日常を思い浮かべると、自然と涙で視界がゆがんだ気がした。

……そうだ!

会社に連絡入れないといけないじゃないか!

俺はズボンのポケットから携帯を引きずり出した。

さっさとこんな気味悪いとこから逃げて出社しないと……

俺は携帯の画面を開いて、俺はため息をついた。

やはり電波が立っていない。


「おじさん、何見てるの~?」

……!!!

「おっ、おわあああああああああ!!!」

誰かが携帯の画面を覗きこんできた。

あの電車の制服少女だ!

「うわあああああああああ!!!」

余りの驚きに飛び上がり、俺は一目散に駆けだした。

い、一体いつの間に現れた……?

やみくもに階段を駆け上がる。

途中で靴が脱げ落ちたが、構わず走り続けた。

汗でシャツが身体にぴたりと貼りついていて気持ち悪い。

携帯の光に照らされて浮かぶ少女の顔が目に焼き付いて離れない……



「ハア、ハア、ハア……」

やがて階段通路から抜けた俺は、めまいを覚えながら地面に尻もちをついた。

なんだ、ここは……

まるで、テレビなんかで見る本物のお城じゃないか……

そこはだだっ広い城のような場所だった。

石の壁、鎧の飾りもの、シャンデリア、馬鹿みたいに長い絨毯……

壁の一面は巨大なガラス張りになっており、外の景色が見渡せた。

だが外を眺めてみても、夜のような真っ暗闇が広がっているだけ……

さっきまで日が昇ったばかりだったはずだ。

ここが本当に日本なのかも疑わしくなってきた。

「あらあら、お兄さんこんなところにいたんですか?」

「ひっ!」

ギクリとして顔を上げると、目の前にあの長髪の女が立っていた。

真っ黒なドレスに包まれて、慎ましくこちらをみて微笑む。

息をのむほど美しい―――

「やだな~おじさん、そんな怖がらないでよ~」

背後を振りかえると、例の少女が階段から出てきたところだった。

「ねえ……おじさん?私、なんか悪いことでもしたかなあ?」



腰から尻尾を取りだすと、顔の前に近付ける。

尻尾に指をいれ、くちゅくちゅと卑猥な音を立てていやらしくかき混ぜ……

ちゅぷっ……と指を抜くと、粘性の汁が糸を引いた。

「おじさんも、本当は私とイイコト、したいんでしょ……?」

少女が上目づかいで詰め寄ってくる……

「く、くるなあ!」

俺は後ずさりしながら必死に抵抗を示した。

トンッと背になにかがぶつかる。

肩に腕が回ってくると、あの思考を鈍らせる忌まわしい匂いがした。

「おにいさん……私のこと、おきらいなのですか?」

「くっ、離せ……!」

俺は腕を振りほどくと、絨毯の続く方へと駆けだした。

こんな化け物に捕まってたまるか……!

俺は元の生活に戻るんだ―――

だがそこで、ふと危うい疑問が脳裏をよぎった。

仮に元に戻れたとしても、そこに俺がいる意味はあるのか……?

あのまま居続けても、何か自分を生きたといえることが見つけられたのだろうか……?

変化を求めていたのは自分自身だったのではないのか……?

俺はどこかでこの疑問が本質を射抜いていたことを知っていた。

だから俺は逃げ出しながらも、わずかに躊躇の心があったのを隠せないでいた。


「ああ~!おじさん逃げるな~!」

「待って下さいお兄さん!」

逃亡する俺の背にかけられる声。

と同時に、背筋にぞくぞくとした緊張が走った。

俺はとっさに振り向く。

まばゆい閃光が二つ、こちらに向かって放たれていた……!

これは……?

一体、この光は―――



分岐C-1、俺はとっさに身をひるがえし、青い光を避けた。
分岐C-2、俺はとっさに身をひるがえし、赤い光を避けた。
分岐C-3、二本の光は互いに収束しあい、渦を巻いていた。
分岐C-4、二本の光は互いに発散しあい、渦を巻いていた。
分岐C-5、二本の光は互いに共鳴しあい、渦を巻いていた。
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