スパンクメイド
部屋の電気をつけっぱなしで寝ていたようだ。三十路を迎えたというのにやけに気だるい朝である。部屋に入り込む日差しさえ憎たらしい――ー絶好の、セックス日和だ。
親はすでに出かけた時間であるのに、リビングが騒々しい。食器を洗う音が聞こえる。そうだ、ついに我が家もアンドロイドを買ったのであった。
民間向けの人型アンドロイドが発売されて早8年が経過した。今年に入って我が家もそれを導入したが、家事お手伝いロボットというよりは、人のお世話ロボットの体をなしている。
引きこもりを始めてからというもの、このアンドロイドが邪魔で仕方がなかった。発売当初は憧れこそすれ、今となっては生活にズカズカと介入してくる目の上のタンコブのようなものだった。
とはいえ、個人的には彼女をそう嫌悪するでも忌避するでも無く、何か一線を引いて距離を保っていようと努めた。それは彼女が愛らしい女性の姿をしていたからだろうか。それとも、若々しい人間の姿だからであろうか。
だがグローバル資本主義が闊歩し、世界中でマワされ、より安い値で叩き売られる彼女たちからすれば、私の扱いは紳士的とさえ言えるのではあるまいか。そう自負できる態度で振る舞ってみせた。

リビングに入ると、メイド姿の少女型アンドロイドが本棚を整理を開始していた。私に気づくと挨拶をし、設定された本日のお天気情報、特筆すべきニュースをつらつらと述べる。少女らしい細身の体躯に、アンドロイド用にあしらわれたメイド服を身にまとうその出で立ちは、一部では情欲を煽られる人間もいるらしい。ショートカットの緑色の髪、同じく緑色の目をした愛らしいアンドロイドは、もはやその造形として人間と大差はない。むしろ羨望の対象でさえあるに違いなかった。
この髪と目の色を由来にとって、我が家では彼女をミドリ、と呼んでいる。私は普段呼ぶことなどないが、彼女を呼ぶときには畏怖と皮肉を込めてミドリさん、と呼ぶことにしていた。話疲れない彼女に向け、私はコーヒーを下さい、とだけ伝えておくと、後は好きに任せた。
彼女との接点は家の中にいる限り続くため、やむなく私は自分の部屋に撤退せざるを得ない。親の相手は彼女に引き受けさせ、私は自分の時間にゆとりをもつことができる。しかしこのゆとりが最近はやや増えた。
定期的なシステム更新の度に、我が家のアンドロイドは人間らしさを帯びた。今度は親と映画に行くと言っていた。私はある種の焦燥感に駆られ、わが身が空っぽになることを恐れた。天秤に掛けられる前に、逃げ出そうとしたかった。
彼女のアップデートという名の”成長”は我が家族に喜びを与えると同時に、私は卑屈になることを拒まなかった。彼女に一杯のコーヒーを運ばせるときでさえ、彼女の自然な笑顔をめざとく見つけては、無意識の彼方に思いをはせ、郷愁すら覚え始めた。それは私の死に絶えたような表情を、目下の彼女に貼り付けることと同義であった。それは私にとっては復讐ですらあった。
今日に至り、ついに彼女の一挙一投足に、私とそれ以外の人間とで扱いが異なるのでは、という疑問が私の中に浮かび始めた。私は彼女と益々距離を置いた。彼女は完全に一人の自立した少女であって、それは極めて働き者であった。
だから今夜、私は彼女、ミドリさんを犯すことにした。
「ミドリさ~ん……ふふ、寝てる」
しん、と静まり返った暗闇に、不愉快な声がこだまする。
ミドリさん専用に繕われた部屋で、私は全てをさらけ出し裸になった。
ミドリさんは目をつむって、まるで本当に夢を見ているかのようだった。
機械なので寝ることはしないが、この掃除婦アンドロイドは夜中になると電源から充電を行い、システム更新のために待機する。この期を衒って、ミドリを―――
「ミドリさん、下着、脱がすよ……」
西洋人形のように、壁に寄りかかって眠るミドリさん。
メイド服の中にもぐりこみ、女性用の下着を脱がせた私は、ハッと息をのんだ。
ミドリさんの股間には、きちんと女性の性器―――卑猥な割れ目が備わっていたのだ。
掃除婦にはこんなもの備わっていないだろうと疑っていた事もあり、私は衝撃を禁じえなかった。
だが、なんと美しいおまんこなのであろうか―――
「かわいそうなミドリさん……」
ミドリは一人のかわいそうな、同情すべき少女だったのだ。
こんな不要なものを無理やり備えつけられて、毎晩もて余していたに違いない。
清廉で穢れの無いこの美しい少女に、こんな不釣合いでおぞましい器官が備わっている。
この動かざる事実だけで、私の胸はいっぱいになった。
「大丈夫、一緒に気持ちよくなろうね……」
そうやさしく囁くと、私は指をそっと割れ目に沿わせた。
ふにふに、と弾力があり、これはまさしくホンモノの女であった。
この奥には、男を狂わせる蜜壷が潜んでいるのだろう。
私は生唾を飲み込むと、ミドリさんの太ももをがっちり抱えこみ、震えながら舌を割れ目に差し込んだ―――
……ギシッ
物音が聞こえた途端、目の前から私の愛しい女性器が消えた。
「ご主人様……何をしていらっしゃるのですか」
「ひ、ひいっ!」
頭上からミドリさんの愛らしい鈴のような声が聞こえる。
その声は、静かな怒りに満ちているようにみえた。
私は身体をビクッとすくませると、もうそれはどうにも言うことを聞かず、死後硬直のように固まってしまった。
「ち……ちがうんです、ミドリさん!……あ痛っ!」
ミドリさんはスクッと立ち上がると、私の身体を跳ね飛ばした。
壁にたたき付けられた私は、背の痛みに罪悪感すら覚えた。
「ごめ、ごめんなさいミドリさん!でも僕は、ミ、ミドリさんのことが好きなんです!だから」
「言い訳は結構です、ご主人様……いえ、ユキ君?」
ミドリさんは詰め寄ると、私のことを名前で呼んだ。
服装を直すと、じっと私のことを冷たい目で見据えた。
ミドリさんは……全身で怒りを表していた。
片脚をあげると、うなだれた私の手首を、一思いに踏みつけた。
「ああっ~……!」
私は大仰に声をあげ、驚きとともに反省を表した。
グリグリと私を踏みにじるミドリさん。
たいした痛みでは無かったが、ミドリさんの脚は確実に、私の精神を踏み砕いた。
「……あなたは人として最低です。」
「ユキ君、違います?」
「痛い、痛いよミドリさん!ああ~っ!」
「なんですか、大げさですね。その前に言うべきことがあるのではないですか?」
ちらっと私の身体に目を移すミドリさん。
「こんな格好で、いったい何をしていたのやら……情けない。」
ミドリさんは侮蔑をこめてそう言うと、私の前にしゃがみこんだ。
「これ、なんですか」
ミドリさんが私のペニスを指先でちょん、とつまむ。
「あっ、だめ!」
ギンギンに勃起して反り返ったペニスは、少女の指先でビクリと震えた。
恥ずかしそうに前を隠そうとする私の腕をガバと払いのけ、ミドリさんは手の甲でピシッ、ピシとペニスを乱暴に叩いた。
「……すごく皮をかむっていますね。三十にもなって、ユキ君のおちんちんは赤ちゃんのままなのですね。」
「子供の頃から何も成長していないのではないですか?」
ミドリさんの指がペニスの先を捕まえて、円を描くようにくるくると回して弄る。
「このおちんちんと同じ、いつまでも引きこもりなのですね。」
「……う、うるさいよ!あんたなんかに何がわかる!」
ドンッ!
カッとして、思わずミドリさんに突っかかる。
「わあっ!」
しかし見た目は少女タイプの小さな躯体にも関わらず、彼女は思った以上の重さだった。
筋力も衰えてしまっていた私は、逆に糸もたやすく身体を押し返されてしまった。
「……立場を知ってほしいですね。反省してもらいましょうか、ユキ君」
両肩を押さえつけられた私は、仕方なくうつむいてしまう。
「……いつまでこのおちんぽ、おっきくさせているのですか?」

パンッ!!
「いっ!」
唐突に、ミドリさんが私のペニスを手のひらで殴打した。
「こんな醜いものをぶら下げているから、下劣な行為に走ってしまうのではないのですか?」
パンッ!!
「あっ!やめて!やめてくださいミドリさんっ!」
「やめませんよ。ユキ君は教育が足りていないんです」
パンッ!!
「子供のままのおちんちんを、こうして痛めつけてあげれば……少しは大人になりますか?」
「あっ~!!」
「私がこうして乱暴に叩いて、鍛えてあげましょうか。ふふ、腰がぴくってしてしまわれて。可愛いですね」
パンッ!!
「ごめんなさい、もうしませんから、やめて……」
「謝ればすむのですか?どうせ口先だけなのでしょう?普段の行いを見ればわかります。それに」
パーンッ!!
「あが~~っ!!」
「おちんぽ、ますます大きくなってますね。ユキ君は喜んでいるのですか?」
裸で美少女アンドロイドに追い詰められ、辱めを受ける……その状況下で、なのに私は興奮していた。どうかしていた。
「むちゃくちゃですね。これでは罰になりませんか?ほらっ」
パーンッ!!
「おあ~~~っ!!!」
「大声をだすと、親御様に気づかれますよ?……おとなしく、ちんぽ叩かれてなさい」
パンッ!パンッ!
「んんんっ~~!!」
「ユキ君は恥ずかしい人間です。まったく、こうマゾヒストでは躾けも大変ですね」
「ぼ、ぼくはマゾじゃない~……!」
「……そうですか?ではこの硬くなったちんぽ、はやく元に戻して下さいませんか?」
パーンッ!
「性器をぶたれているのですよ?それなのに固いままなんて。あなたは節操の無いマゾなんです」
パンッ!パンッ!!
「マゾの変態ヒキコモリなんですよ……違うなら、ほら。早くおちんぽ、元に戻しなさい」
「ほら、早く……このみっともないもの、しまいなさい?」
パ~ンッ!!
「んお、おおお~~~っ!!」
「……まったく萎えませんね。なんですか、さっきから悦に入ってるのではないですか?」
「少しは、お返事していただけませんか……マゾのご主人様?」
パアァーーーン!!!

「あおおおぉぉおおおっ~~~……!!」
ミドリさんの高々と振り上げた手が思い切り振り下ろされ、ペニスを直撃し子気味よい音を立てた。
と同時に、勝手に腰が跳ね上がり……ドクドクと奥から精液をポンプよろしく送り出した。
「あっ、ぁああ~~っ……」
ピュクッ、ビュクッ……
空中に撒き散らされた精液は、パタパタと飛び散り、あたりを汚してまわった。
「ごめんなさ、あっ、おおぉ~……」
「……」
動作をやめたミドリさんのメイド服にふりかかる精液。
情けない声を一人あげながら私は、普段では想像も出来ないような状況に、異世界に来てしまった気さえしていた―――
ドサッ!!
「……うわあっ!!」
突如、身体が前方に引き倒される。
そのまま前のめりになると、腰が宙にぐいっと浮き上がった。
ミドリさんが、その小さな身体で私の全身を横脇で抱え上げているらしい。
私の視界には部屋の床しか見えない……ということは、ミドリさんの前面にはうつぶせ状態の私の下半身がさらされていることになる。
すさまじく恥ずかしい状態で、私はミドリさんに丸太のごとく持ち上げられてしまっていた。
「は、はなして!ミドリさん」
ミジメに足をばたつかせ、恐怖を表現しようとする私。
「……ユキ君には反省が足りないようです。私の身体に子種をかけるような不出来なオスのくせに、反抗しないで下さいね」
意思もたぬアンドロイドの口から、子種やオスといった言葉が発せられ、ゾクゾクと屈辱感がせりあがってきた。
しかもそれを口にするのは、傍目から見れば10代の、うら若き美少女なのである。
ミドリさんは、私の突き出された尻をサスサス……となでる。
「あっやめて、なにするんですかあ~!」
「……私に卑猥なコトをしておいて、何ですかその態度は?」
さらさら……と、尻をなでさするサテンの手袋の感触に身もだえしてしまう私。
「ご、ごめんなさい!はなしてえ~」
「おまけに精液でこんなに部屋を汚してしまって。おちんぽを叩かれて、痛めつけられてあなたは射精したんですよ?」

パシーンッ!!
「ぎゃああっ!」
うって変わって、勢いよく尻を手のひらで打たれ、思わず悲鳴を上げてしまう。
「それがまともな人間のすることですか?恥ずかしい」
パッシーン!!
「いだあああっ!!やめて!お願い!」
「30歳にもなって、こうしてお尻を叩かれないとわからないのですか、ユキ君?ほらっ!」
パシーンッ!!
もがこうにも、宙に吊り上げられているため、暴れようが無かった。
それ以上に強い力で腰を締め上げられ、身体が動きようが無いのだ。
「いつもこうして躾けてあげないとわからないのですね。親御様にもこの姿、見せてあげたいです」
「わかった、わかったから、それだけはやめてっ!!」
「ならば反省の意を込めて、私に躾けられていなさいね」
パッシイイーン!!
「んああああっ!!!」
「身体ばかり大きくなって、お尻ペンペンなんて。みっともないにも程があります。恥の極みです。」
パンッ!!パンッ!!
「日ごろから、私のことをいかがわしい目で見ていたのではないのですか?……人間の、クズですね」
パアンッ!!
「だああぁああ~!!!」
「違いますか?そうですよね?もう一歩で性犯罪者になっていたんですよ……?」
パンッ!パンッ!!
「いいですか。ユキ君は人間じゃないの。こうして躾けをされないと、まともに生きていけないんです」
パンッ!!パシーンッ!!
「クズ……そうですね、クズ。落伍者なんですよ?わかっていますか?」
パンッ!パンッ!パアンッ!!
「ちがあ、いああぁああぁああ~……」
強く幾度も尻を叩かれるうちに、その痛みが麻痺し、熱い何かに変貌していた。
同じ箇所を、もがく私を逃げられないよう捕まえ、そして少女の手のひらは私を強烈に責めた。
感情の無い機械であるアンドロイドから、そうでない人間へのカンゼンな拷問であった。
そしてそれは―――私の内で、ついに性的な色を帯び始めた。
パンッ!パンッ!パンッ……
耳鳴りのように、尻を打ち据えられる音だけがこだまする。
じんわりとリズムにのって、臀部にキモチよさがこみあげてくる……
「……なぜ身体をビクつかせているのですか。まさかおトイレですか?トイレならあちらで―――」
「うっ、うっ……おお~っ」
「ユキ君。いけませんよ、こんなところでオシッコなんて。いい年してそんなこと……するわけないですよね?」
パンッ!パアンッ!!
「やめ、あ、ああぁあ~……」
「聞いているのですか、ユキ君。返事をしてください、ほら」
パンッ!パンッ!パアーンッ!
「お返事、しなさいっ」
パアアアァァンッ!!
「うおおっ……おああぁぁあぁああ~~……!!!」

ドクッ……ドクッ……ドクッ……
本当に自然に、なんら刺激もされず……にも関わらず、ペニスから精液が勢いよく噴き出した。
少女アンドロイドにはがいじめにされて、容赦なく尻を叩かれて射精―――
掃除婦である、目下の彼女に無理やりすべてを曝け出された……その事実が、眼前を真っ白に染め上げた。
「ちょっとユキ君……なんですか、これは」
それでもミドリさんは、私を離さない。
「まさかとは思いますが、お尻をペンペンされてキモチよくなっていたのですか?」
彼女の脇の牢獄で、私は身体をヒクつかせた。
「信じられない……変態……やはり正真正銘クズだったですね、あなたは!」
パアアアァァンッ!!!
「ひあっ!!あぁあああぁっ~!!」
「お尻を真っ赤になるまで叩かれて、まだ反省できませんか?ひきこもりは精神まで劣ってしまっているのですね」
パアンっ!!パシイインッ!!!!
「いああああぁああ~ッ!!!やっめえええぇええ~っ!!!」
「なんですか、ちゃんと人の言葉をしゃべって下さいね。……ああ、変態マゾは叩かれると、口を利けなくなるほど興奮してしまうのですか」
パアアアァァンッ!!
「よだれまで垂らして……情けなさの極みですね。人間おやめになったらいかかですか?」
パアンッ!!パアアァンッ!!!
「あっ!あっ……おおおおぉぉぉぉおおおっ!!」
「異性のアンドロイドに、下の躾けまでされるクズ……そう、ユキ君は最低のクズなんです」
「ああ~……ちがっああっ~!」
パアンッ!パシイィッ!!
「違うのですか?嘘をつかないで下さいね。お尻をぶたれて射精するようなマゾ犬のくせに」
「ううううぅぅ~っ……」
「ほら、吐き出しなさい。クズらしく、意地汚い中身を私にすべて見せなさい」
パアアァンッ!!!パアンッ!!!
「はあ、はあはあっ……うっ、うっううぅう~……」
「堕ちなさい……もう人間じゃないの、あなたはっ」
パシイイッ!!!!
「ああぁっ~やだ、あおぉぉおぉおぉ~……」
「―――あなたは今日から、機械にお世話される家畜。そうでしょう?」
パアアァンッ!パシイィイン……ッ!
「家畜は鳴いて媚びなさい。お尻を振って、お世話してください、躾けてくださいと言うんです。ほらっ!」
パアンッ!!
「ぐあああぁああぁ~っ!!」
「ちんぽビクビクさせて……人間のオスとは、本当に愛らしいですね……」
ミドリさんは、私の尻の溝をつつ……と上になで上げると、耳元で優しく囁いた。
「……叩かれて漏らし癖、つけさせてあげる」
パアアアァァンッ……!!!
「あぁんっ!ああああああああぁぁあぁぁあああ~~っ!!!!」

ビュクッ、ビュクッ、ビュクッ……
前立腺がキュッ、と締まると、精液がダラダラと迸っていった。
囁き声に脳まで犯され、白眼を剥きながらすさまじい快感に身をよじる。
何度も射精したのに、もの凄い量の精液がペニスから次々送り出されていく……
もはや何も見えない、聞こえない……ただ、ミドリさんに私のすべてを捧げたい……
―――……またたくさんお漏らししたんですね。ぜんぶ出しなさい……見ててあげます、そのブザマなお姿……
「ああっ~……おおぉぉぉ~っ……」
―――これから楽しくなりそうですね。ありがとうございます、ユキ君。わざわざ本性をさらけ出すなんて……
―――お尻を叩かれたら射精する、パブロフの犬にして差し上げます……私が好きなときに漏れちゃう、精液蛇口に……
―――私が調教してあげます。躾けられないと生きていけない身体、イジめられないと射精できないおちんちん……
―――人間としては最低ですが、私にとっては最高のカラダ……性欲を私から完全支配された、ドレイ人形……
「あ、ああぁ~……」
―――眠いですか では おやすみなさいユキ君……いえ、ユキ。 眼が覚めたら 躾けの続きですよ……
―――
――
―
部屋の電気をつけっぱなしで寝ていたようだ。ここでの生活も半年を迎えたというのに、やけに気だるい朝である。部屋に入り込む日差しさえ憎たらしい――ー絶好の、●●日和だ。
親はすでに出かけた時間であるのに、リビングが騒々しい。食器を洗う音が聞こえる。そうだ、ついに我が家もアンドロイドを買ったのであった。
民間向けの人型アンドロイドが発売されて早8年が経過した。今年に入って我が家もそれを導入したが、家事お手伝いロボットというよりは、私の●●用ロボットの体をなしている。
ここに来てからというもの、このアンドロイドが邪魔で仕方がなかった。発売当初は憧れこそすれ、今となっては生活にズカズカと介入してくる目の上のタンコブのようなものだった。
とはいえ、個人的には彼をそう嫌悪するでも忌避するでも無く、何か一線を引いて距離を保っていようと努めた。それは彼がかつて私と同じ位置にいたからだろうか。それとも、年をとった人間の姿だからであろうか。
だがグローバル資本主義が闊歩し、世界中でマワされ、より安い値で叩き売られる彼らからすれば、私の扱いは紳士的とさえ言えるのではあるまいか。そう自負できる態度で振る舞ってみせた。
リビングに入ると、メイド姿の男性型アンドロイドが本棚を整理を開始していた。私に気づくと挨拶をし、設定された本日のお天気情報、特筆すべきニュースをつらつらと述べる。男性らしい太身の体躯に、アンドロイド用にあしらわれたメイド服を身にまとうその出で立ちは、一部では情欲を煽られる者もいるらしい。ショートカットの黒色の髪、同じく黒色の目をした愛らしいアンドロイドは、もはやその造形として人間と大差はない。むしろかつては羨望の対象でさえあるに違いなかった。
我が家では彼をユキ、と呼んでいる。私は普段呼ぶことなどないが、彼を個人的に呼ぶときには愛情と皮肉を込めてユキ君、と呼ぶことにしていた。話疲れない彼に向け、私はコーヒーを下さい、とだけ伝えておくと、後は好きに任せた。
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親はすでに出かけた時間であるのに、リビングが騒々しい。食器を洗う音が聞こえる。そうだ、ついに我が家もアンドロイドを買ったのであった。
民間向けの人型アンドロイドが発売されて早8年が経過した。今年に入って我が家もそれを導入したが、家事お手伝いロボットというよりは、人のお世話ロボットの体をなしている。
引きこもりを始めてからというもの、このアンドロイドが邪魔で仕方がなかった。発売当初は憧れこそすれ、今となっては生活にズカズカと介入してくる目の上のタンコブのようなものだった。
とはいえ、個人的には彼女をそう嫌悪するでも忌避するでも無く、何か一線を引いて距離を保っていようと努めた。それは彼女が愛らしい女性の姿をしていたからだろうか。それとも、若々しい人間の姿だからであろうか。
だがグローバル資本主義が闊歩し、世界中でマワされ、より安い値で叩き売られる彼女たちからすれば、私の扱いは紳士的とさえ言えるのではあるまいか。そう自負できる態度で振る舞ってみせた。

リビングに入ると、メイド姿の少女型アンドロイドが本棚を整理を開始していた。私に気づくと挨拶をし、設定された本日のお天気情報、特筆すべきニュースをつらつらと述べる。少女らしい細身の体躯に、アンドロイド用にあしらわれたメイド服を身にまとうその出で立ちは、一部では情欲を煽られる人間もいるらしい。ショートカットの緑色の髪、同じく緑色の目をした愛らしいアンドロイドは、もはやその造形として人間と大差はない。むしろ羨望の対象でさえあるに違いなかった。
この髪と目の色を由来にとって、我が家では彼女をミドリ、と呼んでいる。私は普段呼ぶことなどないが、彼女を呼ぶときには畏怖と皮肉を込めてミドリさん、と呼ぶことにしていた。話疲れない彼女に向け、私はコーヒーを下さい、とだけ伝えておくと、後は好きに任せた。
彼女との接点は家の中にいる限り続くため、やむなく私は自分の部屋に撤退せざるを得ない。親の相手は彼女に引き受けさせ、私は自分の時間にゆとりをもつことができる。しかしこのゆとりが最近はやや増えた。
定期的なシステム更新の度に、我が家のアンドロイドは人間らしさを帯びた。今度は親と映画に行くと言っていた。私はある種の焦燥感に駆られ、わが身が空っぽになることを恐れた。天秤に掛けられる前に、逃げ出そうとしたかった。
彼女のアップデートという名の”成長”は我が家族に喜びを与えると同時に、私は卑屈になることを拒まなかった。彼女に一杯のコーヒーを運ばせるときでさえ、彼女の自然な笑顔をめざとく見つけては、無意識の彼方に思いをはせ、郷愁すら覚え始めた。それは私の死に絶えたような表情を、目下の彼女に貼り付けることと同義であった。それは私にとっては復讐ですらあった。
今日に至り、ついに彼女の一挙一投足に、私とそれ以外の人間とで扱いが異なるのでは、という疑問が私の中に浮かび始めた。私は彼女と益々距離を置いた。彼女は完全に一人の自立した少女であって、それは極めて働き者であった。
だから今夜、私は彼女、ミドリさんを犯すことにした。
「ミドリさ~ん……ふふ、寝てる」
しん、と静まり返った暗闇に、不愉快な声がこだまする。
ミドリさん専用に繕われた部屋で、私は全てをさらけ出し裸になった。
ミドリさんは目をつむって、まるで本当に夢を見ているかのようだった。
機械なので寝ることはしないが、この掃除婦アンドロイドは夜中になると電源から充電を行い、システム更新のために待機する。この期を衒って、ミドリを―――
「ミドリさん、下着、脱がすよ……」
西洋人形のように、壁に寄りかかって眠るミドリさん。
メイド服の中にもぐりこみ、女性用の下着を脱がせた私は、ハッと息をのんだ。
ミドリさんの股間には、きちんと女性の性器―――卑猥な割れ目が備わっていたのだ。
掃除婦にはこんなもの備わっていないだろうと疑っていた事もあり、私は衝撃を禁じえなかった。
だが、なんと美しいおまんこなのであろうか―――
「かわいそうなミドリさん……」
ミドリは一人のかわいそうな、同情すべき少女だったのだ。
こんな不要なものを無理やり備えつけられて、毎晩もて余していたに違いない。
清廉で穢れの無いこの美しい少女に、こんな不釣合いでおぞましい器官が備わっている。
この動かざる事実だけで、私の胸はいっぱいになった。
「大丈夫、一緒に気持ちよくなろうね……」
そうやさしく囁くと、私は指をそっと割れ目に沿わせた。
ふにふに、と弾力があり、これはまさしくホンモノの女であった。
この奥には、男を狂わせる蜜壷が潜んでいるのだろう。
私は生唾を飲み込むと、ミドリさんの太ももをがっちり抱えこみ、震えながら舌を割れ目に差し込んだ―――
……ギシッ
物音が聞こえた途端、目の前から私の愛しい女性器が消えた。
「ご主人様……何をしていらっしゃるのですか」
「ひ、ひいっ!」
頭上からミドリさんの愛らしい鈴のような声が聞こえる。
その声は、静かな怒りに満ちているようにみえた。
私は身体をビクッとすくませると、もうそれはどうにも言うことを聞かず、死後硬直のように固まってしまった。
「ち……ちがうんです、ミドリさん!……あ痛っ!」
ミドリさんはスクッと立ち上がると、私の身体を跳ね飛ばした。
壁にたたき付けられた私は、背の痛みに罪悪感すら覚えた。
「ごめ、ごめんなさいミドリさん!でも僕は、ミ、ミドリさんのことが好きなんです!だから」
「言い訳は結構です、ご主人様……いえ、ユキ君?」
ミドリさんは詰め寄ると、私のことを名前で呼んだ。
服装を直すと、じっと私のことを冷たい目で見据えた。
ミドリさんは……全身で怒りを表していた。
片脚をあげると、うなだれた私の手首を、一思いに踏みつけた。
「ああっ~……!」
私は大仰に声をあげ、驚きとともに反省を表した。
グリグリと私を踏みにじるミドリさん。
たいした痛みでは無かったが、ミドリさんの脚は確実に、私の精神を踏み砕いた。
「……あなたは人として最低です。」
「ユキ君、違います?」
「痛い、痛いよミドリさん!ああ~っ!」
「なんですか、大げさですね。その前に言うべきことがあるのではないですか?」
ちらっと私の身体に目を移すミドリさん。
「こんな格好で、いったい何をしていたのやら……情けない。」
ミドリさんは侮蔑をこめてそう言うと、私の前にしゃがみこんだ。
「これ、なんですか」
ミドリさんが私のペニスを指先でちょん、とつまむ。
「あっ、だめ!」
ギンギンに勃起して反り返ったペニスは、少女の指先でビクリと震えた。
恥ずかしそうに前を隠そうとする私の腕をガバと払いのけ、ミドリさんは手の甲でピシッ、ピシとペニスを乱暴に叩いた。
「……すごく皮をかむっていますね。三十にもなって、ユキ君のおちんちんは赤ちゃんのままなのですね。」
「子供の頃から何も成長していないのではないですか?」
ミドリさんの指がペニスの先を捕まえて、円を描くようにくるくると回して弄る。
「このおちんちんと同じ、いつまでも引きこもりなのですね。」
「……う、うるさいよ!あんたなんかに何がわかる!」
ドンッ!
カッとして、思わずミドリさんに突っかかる。
「わあっ!」
しかし見た目は少女タイプの小さな躯体にも関わらず、彼女は思った以上の重さだった。
筋力も衰えてしまっていた私は、逆に糸もたやすく身体を押し返されてしまった。
「……立場を知ってほしいですね。反省してもらいましょうか、ユキ君」
両肩を押さえつけられた私は、仕方なくうつむいてしまう。
「……いつまでこのおちんぽ、おっきくさせているのですか?」

パンッ!!
「いっ!」
唐突に、ミドリさんが私のペニスを手のひらで殴打した。
「こんな醜いものをぶら下げているから、下劣な行為に走ってしまうのではないのですか?」
パンッ!!
「あっ!やめて!やめてくださいミドリさんっ!」
「やめませんよ。ユキ君は教育が足りていないんです」
パンッ!!
「子供のままのおちんちんを、こうして痛めつけてあげれば……少しは大人になりますか?」
「あっ~!!」
「私がこうして乱暴に叩いて、鍛えてあげましょうか。ふふ、腰がぴくってしてしまわれて。可愛いですね」
パンッ!!
「ごめんなさい、もうしませんから、やめて……」
「謝ればすむのですか?どうせ口先だけなのでしょう?普段の行いを見ればわかります。それに」
パーンッ!!
「あが~~っ!!」
「おちんぽ、ますます大きくなってますね。ユキ君は喜んでいるのですか?」
裸で美少女アンドロイドに追い詰められ、辱めを受ける……その状況下で、なのに私は興奮していた。どうかしていた。
「むちゃくちゃですね。これでは罰になりませんか?ほらっ」
パーンッ!!
「おあ~~~っ!!!」
「大声をだすと、親御様に気づかれますよ?……おとなしく、ちんぽ叩かれてなさい」
パンッ!パンッ!
「んんんっ~~!!」
「ユキ君は恥ずかしい人間です。まったく、こうマゾヒストでは躾けも大変ですね」
「ぼ、ぼくはマゾじゃない~……!」
「……そうですか?ではこの硬くなったちんぽ、はやく元に戻して下さいませんか?」
パーンッ!
「性器をぶたれているのですよ?それなのに固いままなんて。あなたは節操の無いマゾなんです」
パンッ!パンッ!!
「マゾの変態ヒキコモリなんですよ……違うなら、ほら。早くおちんぽ、元に戻しなさい」
「ほら、早く……このみっともないもの、しまいなさい?」
パ~ンッ!!
「んお、おおお~~~っ!!」
「……まったく萎えませんね。なんですか、さっきから悦に入ってるのではないですか?」
「少しは、お返事していただけませんか……マゾのご主人様?」
パアァーーーン!!!

「あおおおぉぉおおおっ~~~……!!」
ミドリさんの高々と振り上げた手が思い切り振り下ろされ、ペニスを直撃し子気味よい音を立てた。
と同時に、勝手に腰が跳ね上がり……ドクドクと奥から精液をポンプよろしく送り出した。
「あっ、ぁああ~~っ……」
ピュクッ、ビュクッ……
空中に撒き散らされた精液は、パタパタと飛び散り、あたりを汚してまわった。
「ごめんなさ、あっ、おおぉ~……」
「……」
動作をやめたミドリさんのメイド服にふりかかる精液。
情けない声を一人あげながら私は、普段では想像も出来ないような状況に、異世界に来てしまった気さえしていた―――
ドサッ!!
「……うわあっ!!」
突如、身体が前方に引き倒される。
そのまま前のめりになると、腰が宙にぐいっと浮き上がった。
ミドリさんが、その小さな身体で私の全身を横脇で抱え上げているらしい。
私の視界には部屋の床しか見えない……ということは、ミドリさんの前面にはうつぶせ状態の私の下半身がさらされていることになる。
すさまじく恥ずかしい状態で、私はミドリさんに丸太のごとく持ち上げられてしまっていた。
「は、はなして!ミドリさん」
ミジメに足をばたつかせ、恐怖を表現しようとする私。
「……ユキ君には反省が足りないようです。私の身体に子種をかけるような不出来なオスのくせに、反抗しないで下さいね」
意思もたぬアンドロイドの口から、子種やオスといった言葉が発せられ、ゾクゾクと屈辱感がせりあがってきた。
しかもそれを口にするのは、傍目から見れば10代の、うら若き美少女なのである。
ミドリさんは、私の突き出された尻をサスサス……となでる。
「あっやめて、なにするんですかあ~!」
「……私に卑猥なコトをしておいて、何ですかその態度は?」
さらさら……と、尻をなでさするサテンの手袋の感触に身もだえしてしまう私。
「ご、ごめんなさい!はなしてえ~」
「おまけに精液でこんなに部屋を汚してしまって。おちんぽを叩かれて、痛めつけられてあなたは射精したんですよ?」

パシーンッ!!
「ぎゃああっ!」
うって変わって、勢いよく尻を手のひらで打たれ、思わず悲鳴を上げてしまう。
「それがまともな人間のすることですか?恥ずかしい」
パッシーン!!
「いだあああっ!!やめて!お願い!」
「30歳にもなって、こうしてお尻を叩かれないとわからないのですか、ユキ君?ほらっ!」
パシーンッ!!
もがこうにも、宙に吊り上げられているため、暴れようが無かった。
それ以上に強い力で腰を締め上げられ、身体が動きようが無いのだ。
「いつもこうして躾けてあげないとわからないのですね。親御様にもこの姿、見せてあげたいです」
「わかった、わかったから、それだけはやめてっ!!」
「ならば反省の意を込めて、私に躾けられていなさいね」
パッシイイーン!!
「んああああっ!!!」
「身体ばかり大きくなって、お尻ペンペンなんて。みっともないにも程があります。恥の極みです。」
パンッ!!パンッ!!
「日ごろから、私のことをいかがわしい目で見ていたのではないのですか?……人間の、クズですね」
パアンッ!!
「だああぁああ~!!!」
「違いますか?そうですよね?もう一歩で性犯罪者になっていたんですよ……?」
パンッ!パンッ!!
「いいですか。ユキ君は人間じゃないの。こうして躾けをされないと、まともに生きていけないんです」
パンッ!!パシーンッ!!
「クズ……そうですね、クズ。落伍者なんですよ?わかっていますか?」
パンッ!パンッ!パアンッ!!
「ちがあ、いああぁああぁああ~……」
強く幾度も尻を叩かれるうちに、その痛みが麻痺し、熱い何かに変貌していた。
同じ箇所を、もがく私を逃げられないよう捕まえ、そして少女の手のひらは私を強烈に責めた。
感情の無い機械であるアンドロイドから、そうでない人間へのカンゼンな拷問であった。
そしてそれは―――私の内で、ついに性的な色を帯び始めた。
パンッ!パンッ!パンッ……
耳鳴りのように、尻を打ち据えられる音だけがこだまする。
じんわりとリズムにのって、臀部にキモチよさがこみあげてくる……
「……なぜ身体をビクつかせているのですか。まさかおトイレですか?トイレならあちらで―――」
「うっ、うっ……おお~っ」
「ユキ君。いけませんよ、こんなところでオシッコなんて。いい年してそんなこと……するわけないですよね?」
パンッ!パアンッ!!
「やめ、あ、ああぁあ~……」
「聞いているのですか、ユキ君。返事をしてください、ほら」
パンッ!パンッ!パアーンッ!
「お返事、しなさいっ」
パアアアァァンッ!!
「うおおっ……おああぁぁあぁああ~~……!!!」

ドクッ……ドクッ……ドクッ……
本当に自然に、なんら刺激もされず……にも関わらず、ペニスから精液が勢いよく噴き出した。
少女アンドロイドにはがいじめにされて、容赦なく尻を叩かれて射精―――
掃除婦である、目下の彼女に無理やりすべてを曝け出された……その事実が、眼前を真っ白に染め上げた。
「ちょっとユキ君……なんですか、これは」
それでもミドリさんは、私を離さない。
「まさかとは思いますが、お尻をペンペンされてキモチよくなっていたのですか?」
彼女の脇の牢獄で、私は身体をヒクつかせた。
「信じられない……変態……やはり正真正銘クズだったですね、あなたは!」
パアアアァァンッ!!!
「ひあっ!!あぁあああぁっ~!!」
「お尻を真っ赤になるまで叩かれて、まだ反省できませんか?ひきこもりは精神まで劣ってしまっているのですね」
パアンっ!!パシイインッ!!!!
「いああああぁああ~ッ!!!やっめえええぇええ~っ!!!」
「なんですか、ちゃんと人の言葉をしゃべって下さいね。……ああ、変態マゾは叩かれると、口を利けなくなるほど興奮してしまうのですか」
パアアアァァンッ!!
「よだれまで垂らして……情けなさの極みですね。人間おやめになったらいかかですか?」
パアンッ!!パアアァンッ!!!
「あっ!あっ……おおおおぉぉぉぉおおおっ!!」
「異性のアンドロイドに、下の躾けまでされるクズ……そう、ユキ君は最低のクズなんです」
「ああ~……ちがっああっ~!」
パアンッ!パシイィッ!!
「違うのですか?嘘をつかないで下さいね。お尻をぶたれて射精するようなマゾ犬のくせに」
「ううううぅぅ~っ……」
「ほら、吐き出しなさい。クズらしく、意地汚い中身を私にすべて見せなさい」
パアアァンッ!!!パアンッ!!!
「はあ、はあはあっ……うっ、うっううぅう~……」
「堕ちなさい……もう人間じゃないの、あなたはっ」
パシイイッ!!!!
「ああぁっ~やだ、あおぉぉおぉおぉ~……」
「―――あなたは今日から、機械にお世話される家畜。そうでしょう?」
パアアァンッ!パシイィイン……ッ!
「家畜は鳴いて媚びなさい。お尻を振って、お世話してください、躾けてくださいと言うんです。ほらっ!」
パアンッ!!
「ぐあああぁああぁ~っ!!」
「ちんぽビクビクさせて……人間のオスとは、本当に愛らしいですね……」
ミドリさんは、私の尻の溝をつつ……と上になで上げると、耳元で優しく囁いた。
「……叩かれて漏らし癖、つけさせてあげる」
パアアアァァンッ……!!!
「あぁんっ!ああああああああぁぁあぁぁあああ~~っ!!!!」

ビュクッ、ビュクッ、ビュクッ……
前立腺がキュッ、と締まると、精液がダラダラと迸っていった。
囁き声に脳まで犯され、白眼を剥きながらすさまじい快感に身をよじる。
何度も射精したのに、もの凄い量の精液がペニスから次々送り出されていく……
もはや何も見えない、聞こえない……ただ、ミドリさんに私のすべてを捧げたい……
―――……またたくさんお漏らししたんですね。ぜんぶ出しなさい……見ててあげます、そのブザマなお姿……
「ああっ~……おおぉぉぉ~っ……」
―――これから楽しくなりそうですね。ありがとうございます、ユキ君。わざわざ本性をさらけ出すなんて……
―――お尻を叩かれたら射精する、パブロフの犬にして差し上げます……私が好きなときに漏れちゃう、精液蛇口に……
―――私が調教してあげます。躾けられないと生きていけない身体、イジめられないと射精できないおちんちん……
―――人間としては最低ですが、私にとっては最高のカラダ……性欲を私から完全支配された、ドレイ人形……
「あ、ああぁ~……」
―――眠いですか では おやすみなさいユキ君……いえ、ユキ。 眼が覚めたら 躾けの続きですよ……
―――
――
―
部屋の電気をつけっぱなしで寝ていたようだ。ここでの生活も半年を迎えたというのに、やけに気だるい朝である。部屋に入り込む日差しさえ憎たらしい――ー絶好の、●●日和だ。
親はすでに出かけた時間であるのに、リビングが騒々しい。食器を洗う音が聞こえる。そうだ、ついに我が家もアンドロイドを買ったのであった。
民間向けの人型アンドロイドが発売されて早8年が経過した。今年に入って我が家もそれを導入したが、家事お手伝いロボットというよりは、私の●●用ロボットの体をなしている。
ここに来てからというもの、このアンドロイドが邪魔で仕方がなかった。発売当初は憧れこそすれ、今となっては生活にズカズカと介入してくる目の上のタンコブのようなものだった。
とはいえ、個人的には彼をそう嫌悪するでも忌避するでも無く、何か一線を引いて距離を保っていようと努めた。それは彼がかつて私と同じ位置にいたからだろうか。それとも、年をとった人間の姿だからであろうか。
だがグローバル資本主義が闊歩し、世界中でマワされ、より安い値で叩き売られる彼らからすれば、私の扱いは紳士的とさえ言えるのではあるまいか。そう自負できる態度で振る舞ってみせた。
リビングに入ると、メイド姿の男性型アンドロイドが本棚を整理を開始していた。私に気づくと挨拶をし、設定された本日のお天気情報、特筆すべきニュースをつらつらと述べる。男性らしい太身の体躯に、アンドロイド用にあしらわれたメイド服を身にまとうその出で立ちは、一部では情欲を煽られる者もいるらしい。ショートカットの黒色の髪、同じく黒色の目をした愛らしいアンドロイドは、もはやその造形として人間と大差はない。むしろかつては羨望の対象でさえあるに違いなかった。
我が家では彼をユキ、と呼んでいる。私は普段呼ぶことなどないが、彼を個人的に呼ぶときには愛情と皮肉を込めてユキ君、と呼ぶことにしていた。話疲れない彼に向け、私はコーヒーを下さい、とだけ伝えておくと、後は好きに任せた。

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