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バブルスライム娘 No

→No



腹の底から突き上げる衝動に、俺は身悶えた。

・・・いけない。

こんな黒い波動に染まってはいけない。

これは天命なのだ。

そうだろう?

かつてその息の根を刈ってきた魔物たちは、どうしてきたのだろう。

末節の希望にすがり、がりがりと命の斜壁にしがみつこうと試み。

川の淵で流れ行く砂礫のごとく、無残にその命を散らしていったではないか。

俺がこの天寿を全うすることで、彼らもまた、待望の血路を見出すのではないか。

・・・そうだろう?

そうだろうか?

―――こうして俺は、彼女の餌になることを、受け入れた。



「はい、あ~ん♪」

舌の先から分泌された粘液が、俺の体内へと流れ込んでゆく。

それは、とても甘美で、とても逆らえるものではなく。

とても危険な匂いがした。

「うん、おいしいですね~☆・・・どうです?タマタマの方、なんだか違和感ありません?」

「・・・っ!」

言われたとおり、恐る恐る注意を向けると、驚くほど膨れ上がった睾丸があった。

これが・・・俺の?

「ふふ、いい子ですね♪いいんでちゅよ、そのまま・・・エッチな気持ちになっちゃって下さいね~」

「あ・・・っ!」

乳首がクニクニと粘液に覆れ、卑猥な刺激が与えられる。

同時に、どんどん弱体化していく体力が、彼女によって精液と化していた。

もう、戻れない―――

彼女に、このスライム娘に・・・

俺の培ってきたすべてが・・・吸い尽くされてしまう・・・っ!

「あ、がああ・・・っ!!」

パンパンに膨らんだ睾丸。

思春期に何ヶ月も我慢したように、性衝動に駆られていた。

もう捨てたはずの欲望に、俺は体中が、射精を求めて転がり落ちていた。

「い、イかせでぐれえ・・・っ!」

俺は、眼前の化け物に懇願していた。

物心ついてから敵愾心を燃やしていた相手。

だが、今の俺には、心から手を伸ばし、そして求めるべき相手になっていた。

「・・・へえ、いいんですかあ?もうこんなにパンパンになるほど溜め込んじゃった精液、射精しちゃったら、死んじゃうかもですよお?」

・・・!

死・・・?

「レベルにして30ってところでしょうか?射精しちゃったら、死ななくともレベル1の赤ちゃん並みのニンゲンになっちゃいますね☆」

「そ、ぞんなぁ・・・」

「あはは、嫌ですかぁ?・・・でもだ~め、イかせちゃいます♪ていうか、こんなにタマタマ膨らんでるのに、我慢できないでしょ?」

いやらしい手つきで、彼女の指がそろり、と睾丸の表面をなで上げる。

もう、我慢できなかった。

「じ、死にだぐないぃ・・・」

不意に口をつく欲求。

それは最高に、惨めで。哀れで。

「うふ、だ~いじょうぶ、死にませんよぉ♪でも、赤ちゃん並の可愛い坊やになっちゃうでしょうけど☆」

「今まで努力して鍛えた力もぉ、ぜ~んぶ私が吸い取って、無駄になんかしないんですから♪大丈夫☆」

同時に、無駄であった。

「ほぉ~ら、それじゃあイっちゃいましょうね~」

「いや、いやだぁああ・・・!」

「あらあら、泣いちゃって。そんなんじゃ、かっこ悪いでちゅよ?」

俺は、無様にも流れ出る涙を留めずにいた。

こんなヤツにわかってたまるか。

俺の努力がわかってたまるか。

だが同時に、謎めいた安心感をも感じていた。

「うんうん、怖いでちゅね~♪でも、ほぉら、気持いいでちゅよお~?」

彼女の胸からでる分泌液は、俺に心からの安らぎを与えた。

「お、おいしい・・・」

「あは、おいちいでちゅか?・・・はあ、おめでたいヤツ・・・もう完全に堕ちちゃったね」

・・・え?

突如、彼女の声音が冷たく変化する。

「ほら、さっさとイきなさいよ。餌にしてあげる。」

さっきまでぬるぬると身体を取り巻いていた粘液が、形をかえ、全身を猛烈にくすぐってくる・・・!

「あ、あはははは!あがああああああ!!!!」

ぎゅぽっ!ぎゅぽっ!

ペニス、肛門に入った粘液は、硬い棒状になり、激しいピストン運動を繰り返す!

完全に犯されている・・・!

スライム娘に、まるで女のように・・・!!

「あははは、ほらほら、みっともないわね!人間のメス豚みたい!・・・もっと鳴きなさい!ほら!」

「あ、あがあああああ・・・!!!」

「あはっ、イけ!おら、イきなさい!!」

「もがアアあああああああああああ!!!!!!」

じゅぷっ!

尿道から粘液の波が引いていくと共に、


bubble2


どぷっ、どぷっ、どぷっ・・・・

射精が際限なくはじまった。

「あは、出てる出てる・・・♪」

「あああ、ダメ、ダメえ・・・!」

射精を止めようともがく俺を、彼女はしっかりとおさえつける。

「ああ・・・いいわあ・・・魔力が、溢れてくる・・・♪」

どぷっ、どぷっ・・・

スライム娘の身体が光を帯び、強力な魔力が身をまとっていく・・・

吸われている・・・俺が、俺のすべてがあ・・・

「あ、あが・・・」

一方、身長も縮み、筋肉も削げ落ちた俺。

もはや・・・旅に出る以前の、醜い姿に成り下がっていた。

「た、助けてぇ・・・」

みなぎる力に打ち震える彼女が、冷血に俺を見下す。

「はあ、まだ生きていたんですか。しぶといですね・・・ほら」

くるり、と彼女の指が円を描く。

すると、それが光のわっかとなり、俺の首を締め付けた。

「それはね、奴隷の首輪。一生私の命令を聞く奴隷になるのよ・・・♪」

そんな馬鹿な・・・

だが光の輪は、俺の細腕では、どうにも取れそうになかった。

「まずは・・・ほら、私の足をお舐め」

ビクっと身体が反応する。

意思とは関係なく、操り人形のように、俺はいつのまにか・・・

憎むべきモンスターである、このスライム娘の足裏を―――

愛おしむかのように・・・舐めしゃぶっていた。

「あはははは!もっと綺麗に舐めなさい、この犬!」

彼女の嘲り笑う声を聞きながら・・・

永遠に適わない彼女への、服従を誓うキスをした・・・






こうして俺は、モンスター娘の奴隷に、成り下がった―――




end

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